私は今から数年前の学生時代に解体工事のアルバイトをした経験があります。その時のことについてお話ししたいと思います。
皆さんは解体工事といえばどんなことをイメージするでしょうか?重機を使って建物を破壊していくことをイメージされる方が多いと思います。ですが、重機を使って一気に建物を破壊するという作業は実は最終段階なのです。建物の規模にもよるとは思いますが、一軒家程度の建物でしたらまずは解体工事作業員がバール(Lの字に曲がった鉄の工具)を使い、手当たり次第に壁を破壊していきます。壁を破壊し終わったら次は屋根に上り、屋根も破壊します。破壊して終わりではありません。一軒家が骨組みのみになるまで解体工事作業を終えると、そこら中に散らばっている壁の破片や屋根の破片を大きな袋に詰めます。そこまで終わってやっと重機を使っての解体工事作業をする工程に移るのです。
大まかな流れでしたが、解体工事の作業とはとても危険な仕事だということをお分かり頂けましたでしょうか?いつ倒れるか分からない建物の壁や屋根に上り足を踏み外したら大けが、という状況での作業です。
機械化が進む世の中ですが、やはり人の手にしかできないこともあるものなんだなとしみじみ感じました。